お役立ちコラム
駐車場の舗装工事をアスファルトで行う場合の工程とメリットを解説!
2023年06月16日
駐車場内を車両が通行しやすいように、アスファルトで地面を敷き固める作業を舗装といいます。
駐車場の舗装は数多くありますが、今回はその中でもよく使われる、アスファルトを使用して舗装する場合についての解説をしましょう。
アスファルト舗装のメリットとデメリット、4つの工程についてわかりやすく解説します。
アスファルトの駐車場舗装工事4つの工程
アスファルトは、地面の舗装工事で最も使用し、4つのステップで完成します。
ここでは、4つのステップについて見ていきましょう。
どういった方法で駐車場が完成するのか、手順を解説します。
1.掘削して砕石を敷き詰める
まず、路床を作る必要があり、必要な分を掘り下げます。
その後、ローラーで踏み固め、掘った溝に砕石を敷き詰めます。
敷き詰めた部分は全体の重みを支える土台なので、非常に大切です。
地盤が弱い場合は、トラブルを避けるためにこの時点で地盤強化の施工を行いましょう。
2.路盤整成
路盤は、重い荷重や衝撃を吸収するために、異なるサイズの砕石を使用した上層路盤と下層路盤の2つに分かれます。
上層路盤は、砕石などの丈夫で大きく良質な材料が必要です。
一方、下層路盤には強度は比較的小さく、現場近くで比較的安く入手できる材料を使用します。
路盤に敷いた砕石を、ブルドーザーなどを用いて均し、ローラーなどで所定の密度になるまで締め固めます。
路盤を強固にするため、所定の密度に達するまで圧縮しましょう。
3. アスファルト材を約5cmの厚みに敷く
この工程でアスファルト混合物を整正した路盤の表層に、約5cmの厚みで敷き均します。
舗装する面積が狭い場合は、レイキを用いて人力で敷き均します。
広範囲の場合は、レイキと重機のフィニッシャーを使用するケースが一般的です。
フィニッシャーを用いると、広い面積でも仕上がりが美しくできます。
4.機械で上から圧縮
アスファルトを圧縮して、表面を固めます。
約120度のアスファルトを、機械を用いて上から圧縮し締め固めます。
そのまま放置し、アスファルトの表面温度が50度以下になれば使用可能です。
アスファルトの劣化の原因は、50度以上ある状態で足を踏み入れたり入庫したりする行為です。
忘れずに時間をおきましょう。
アスファルトで駐車場舗装工事する3つのメリット
駐車場を舗装する際に、アスファルトを使用する検討材料になるようメリットをまとめました。
ぜひ、舗装の材料選びの参考にしてください。
1.施工費用が安価
アスファルトの最大のメリットは、施工費用が安価な点です。
アスファルトの施工費用の単価は、1平米あたり約5,000円で工事ができます。
単価が低いため、数台分の駐車スペースを作る場合には初期投資が少なく済む点が大きなメリットです。
参考までに、コンクリートで施工した場合の単価は、1平米あたり10,000円から14,000円程度です。
2.施工後すぐに利用可能|すぐに乾燥
アスファルトは乾燥するのが早いため、施工後はそれほど時間を置かずに利用できます。
表面温度が下がるとアスファルトは固まるため、施工後数時間で駐車場として利用可能です。
舗装工事が行われている間、車は別の駐車場に停める必要があります。
コンクリートの場合は使用できるまで数日かかります。
アスファルトであれば、数時間で使用できるでしょう。
有料の駐車場を利用した場合、工事期間が短いほど、駐車料金を節約できます。
3.走行性がよい|雨天でもすべらない
コンクリートは、ひび割れを防ぐ意味で目地があります。
アスファルトは目地がなく、走行がスムーズです。
雨が降っていてもすべりにくく、アスファルトは安全に走行できます。
また、雨天時でも排水性がよく、くぼみがなければ水たまりができません。
駐車場舗装工事をアスファルトにする2つのデメリット
アスファルトを使用した舗装工事にも、デメリットがあります。
ここでは、アスファルトを使用した駐車場舗装工事における2つのデメリットについて説明します。
1.耐熱性・耐久性が低い
アスファルトは素材が柔らかいので、ひび割れやくぼみ、わだちになりやすい特徴があります。
そのため、高いメンテナンス費用が必要です。
また、アスファルトは熱をため込むため、高温状態が続くと柔らかくなります。
高温の状態で歪みが発生し、そのまま冷えて固まると水たまりが発生します。
2.地盤が弱い場所は追加の費用がかかる
田畑などの地盤が弱い場所を駐車場にするには、改良が必要です。
改良には、追加費用がかかります。
地盤の改良は安全のために欠かせないため、セメントを用いて締め固め強度を高めます。
田畑だった場所は、栄養分が多く雑草が生えやすいので、雑草を生えにくくする処置を行ってから舗装工事を行いましょう。
雑草が生えてくると見た目が悪くなるだけではなく、劣化しやすくなるので注意が必要です。
まとめ
アスファルト舗装には、初期投資を低く抑えられるメリットがあります。
しかし、耐久性が劣るためメンテナンス費用がかかる点がデメリットです。
自宅のような狭い範囲の駐車場であればコンクリートを採用するケースもあります。
月極駐車場や集合住宅の駐車場のように、広い駐車場はアスファルトのメリットが十分に生かせるので採用するケースが増加中です。
アスファルトのメリットは、施工費用が安価であり、施工後すぐに利用できる、走行性に優れているなどがあります。
今回の記事を参考にして駐車場をアスファルト舗装してみましょう。