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タンデムローラーはどんな車?特徴やほかのローラーについても解説

2023年05月31日

道路工事やアスファルト舗装で活躍する大きなローラー車の一つとして、タンデムローラーがあります。
しっかりとコンクリートを固めて基盤を作るためには欠かせません。

それ以外にも、建設現場で活躍しているローラー車はいくつか種類があります。

今回の記事では、タンデムローラーの特徴、類似車両について解説します。
タンデムローラーの工事や舗装における役割、各ローラー車の特徴について知りたい方はぜひご覧ください。

タンデムローラーはどんな車?特徴やほかのローラーについても解説

タンデムローラーの特徴は?

タンデムローラーは、主に舗装に使われている大型のローラー車です。
道路やアスファルトの舗装で、コンクリートを固める役割があります。
運転するためには、特殊車両の免許取得が必要です。

重量を生かし、ゆっくりとしたスピードでしっかりと地面を固めていきます。
機械式と油圧式の動力で作動し、タイヤで地面を圧迫しながら転圧させてコンクリートを固めるのが主な役割です。

安定した道を作るためには欠かせない重機でもあります。

タンデムローラーの種類は?

タンデムローラーの種類は、動力と駆動方式によって異なります。
どちらの要素も、コンクリートの基盤づくりには欠かせません。
この章では、それぞれの特徴について解説します。

【動力】機械式と油圧式

タンデムローラーには、機械式と油圧式といった2種類の動力があります。
油圧式は、油圧システムの鉱物エネルギーを効率的に利用して車両を動かす仕組みです。
一方で、機械式は高い動力伝達方式で車両を動かします。

どちらの動力も、車両に対して高い動力伝達をするのが大きなメリットです。
そして、いずれもコンクリートを締め固めるために強い力を発揮します。
道路工事や舗装の際には、それぞれの工事内容に合わせて適切な動力が選ばれています。

【駆動方式】片輪と両輪

駆動方式には、片輪・両輪の2種類があります。
シチュエーションによって、利用される駆動方式が異なります。
車両の性能や転圧の対象を考慮して、天候や地盤の丈夫さなどの状況に見合ったタイプが利用されているのが特徴です。

また、動力伝達方式とうまく組み合わせると、最大限の効果を発揮できます。
道路の舗装やアスファルト舗装、砂利や砂の転圧など状況によって使われ方はさまざまです。

タンデムローラー以外のローラー4つ

タンデムローラー以外にも、さまざまなローラー車が活躍しています。
代表的なローラー車は以下のようなものです。

・コンバインドローラー
・タイヤローラー
・ハンドガイドローラー
・マカダムローラー

それぞれの車両の特徴について解説します。

1.コンバインドローラー│道路舗装の現場で活躍

コンバインドローラーは、鉄製の車輪とゴム製のタイヤを組み合わせた形の車両です。
ゴムのタイヤと鉄製の車輪の相乗効果によって、道路を強く固めて平坦にするために、最大限の力を発揮します。

道路工事や舗装で、地面の強い転圧や仕上げなどにもよく用いられます。
仕上げのコンクリートの締め固めにもよく活用される重機です。
車体重量があり固める力が強いため、幅広い用途で道路工事以外にも利用される場合があります。

2.タイヤローラー│アスファルトの整備で活躍

タイヤローラーは、主にアスファルト舗装・整備に用いられます。
ゴム製のタイヤを装着しており、前輪が三輪で後輪が四輪になっている場合が多いのが特徴です。

水や鉄などを載せて重量の調整ができるので、シチュエーションに合わせた利用ができます。
散水装置の取り付けによって散水も可能です。
非常に利便性が高く、さまざまな用途に柔軟に対応できます。

工事の目的によっては、振動エネルギーを利用して動かすタイプの車両も利用されています。

3.ハンドガイドローラー│狭い場所でも入りやすい

ハンドガイドローラーは、ほかのタイプよりも小ぶりな手押しの小型ロードローラーです。
主に幅が狭い道路の転圧や、自転車や歩行者向けの道の舗装などに活用されています。
一般の道路舗装で見られる場合もある車両です。

中型・大型の特殊車両とは違い、車体が小さく小回りが利くため部分的なコンクリート補修ができます。
中型・大型の車両では入れない場所でも、スムーズに入れるので幅広いシチュエーションで利用されています。

4.マカダムローラー│大きな鉄の車輪を持つ

マカダムローラーは、前輪・後輪に巨大な鉄製の車輪がついている車両です。
大きな三輪車のような形状で、大型のローラーで地面をしっかりと固めていきます。
車体の重量と前輪・後輪の転圧する力によって、しっかりとコンクリートを固められる点がメリットです。

タイヤローラーと同様に、水や鉄などの物体を載せて車体の重量を調整できます。
特に道路工事の初期段階で活用され、道路の基盤をしっかりと固めるのが主な役割です。

タンデムローラーの運転に必要な免許

タンデムローラーを運転するためには、大型特殊免許が必須です。
この免許は、特殊な操作をする大型の車両(ブルドーザーやクレーンなど)を運転するには欠かせません。

免許を取るためには、専用のカリキュラムがある自動車教習所で教習を受ける必要があります。

また、締め固め型の機械を操作するための運転免許も併せて取得すると役に立つでしょう。
教習の過程では、締め固め用機械の運転の特別教育を受けて、機械を使うために欠かせない知識と技術を学びます。

まとめ

タンデムローラーは、工事や建設においてコンクリートの地面を固めるには欠かせません。
コンクリートをしっかりと固めて、建物や道路の土台を築き上げます。

またほかのローラー車両も、それぞれの現場で重要な役割を果たしています。
車体の大きさや形も異なり、各車両によってそれぞれメリットがあるのも特徴です。

タイプによって活躍の場が異なるので、それぞれの車両の特徴をよく理解しましょう。

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