お役立ちコラム
道路舗装工事はきつい?仕事内容は?メリットや収入についても解説
2023年01月20日
道路の舗装に関わる工事に興味があっても、「舗装工事の仕事はきつい」と聞けば不安を感じるのではないでしょうか。
実際の仕事内容が分からないと、本当にきついかどうかを判断するのも難しいものです。
この記事では、道路舗装工事の仕事について詳しく解説します。
メリットや収入、キャリアアップにも触れますので、ぜひ最後までご覧ください。
【きついだけ?】道路舗装工事の仕事内容
舗装工事はアスファルト舗装が中心になり、道路や駐車場、一般住宅の庭などを舗装します。
その中で道路の舗装を中心とした会社は公共工事がメインになり、業務内容は次のようなものです。
● アスファルト舗装工事
● コンクリート舗装工事
● 特殊舗装工事など
場所や用途によって工事内容が変わりますが、基本は以下のような流れです。
● 砕石を均す
● 転圧して固める
● 舗装する
交通量や場所に合わせ、舗装は何層にも敷いていきます。
道路舗装工事をきついと感じる瞬間
道路舗装工事の仕事がきついといわれるのは主に次のような面です。
● 夏は暑くて冬は寒い
● 夜勤がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
夏は暑くて冬は寒い
道路の舗装工事は戸外の仕事なので、季節や天気の影響を大きく受けます。
夏は暑くて冬は寒い、といった環境になるのは避けられません。
さらに、舗装に使うアスファルト合材は110〜140℃の高温です。
日差しに加えてアスファルト合材の熱もあり、夏場の暑さは慣れるまで特にきつく感じるでしょう。
しかし、すべての仕事が常に暑い・寒いわけではありません。
夏場に行う転圧の仕事は比較的涼しく、冬場はアスファルトを敷く作業は寒さを感じにくい仕事です。
夜勤がある
道路工事は交通量によって、夜間にしか工事ができないケースもあります。
夜勤があると生活リズムを崩しがちで、慣れるまではきついと感じる方も少なくありません。
一方、朝が弱い方の中には夜勤の方が向いているといった声もあります。
夜勤は手当がつくので、収入が増える点をメリットとして考えられるでしょう。
【きついだけじゃない】道路舗装工事のここはメリット
きついといわれる面が目立ってしまう仕事ですが、反対にこの仕事ならではのメリットもあります。
● 仕事にメリハリがある
● 担当によって体力的には楽
● 給料がいい
一見大変そうに見える仕事も、場合によっては非常に働きやすい環境ともいえます。
メリットとデメリット、両方を知ったうえで自分に合っているかどうか判断するのが大切でしょう。
仕事にメリハリがある
道路の舗装工事は、毎日同じ仕事をするわけではありません。
場所や目的によって工事の内容が変わりますし、天候によって左右される事態もあります。
基本的な流れで工事をしても、砕石、圧縮、舗装と、仕事内容が変わると気分転換になるといった声もあるほどです。
「同じ仕事をずっと続けるのは苦痛だ」と感じる方に向いているでしょう。
担当によって体力的には楽
体力的にきついといわれる機会が多いものの、実は担当する仕事によって変わってきます。
次のような担当は体力的に楽といわれるものです。
● 運転手
● 重機のオペレーター
特に舗装の仕事は重機が中心となるため、体力的につらくなる場面は少ないといえるでしょう。
周囲に気を配って運転をするので、肉体的にではなく精神的に疲れる方もいます。
給料がいい
道路舗装工事の仕事は、土木作業員と比べると収入が高くなる傾向にあります。
正社員の求人情報を調べると、年収400万円代といった内容が多く見られました。
もちろん、月収や年収は経験や保有資格、勤務年数で大きく変わるものです。
会社によって手当の金額も変わるため、就職や転職の際は同じ条件でどのくらい変わるのか比較してみましょう。
【きついで終わらない】道路舗装工事でキャリアアップを目指すなら
道路舗装工事は資格がなくてもできる仕事はありますが、免許や資格の取得でキャリアアップや収入アップを目指せます。
重機の免許を取得する
「車両系建設機械運転者」の免許は、大型重機を運転できる資格です。
国家資格ですが、経験が浅くても挑戦できるので若手のキャリアアップに最適でしょう。
会社によっては、免許取得に必要な費用を負担してくれるケースもあります。
「車両系建設機械運転者」の免許があれば、ブルドーザー、パワーショベル、油圧ショベル、ホイールローダーなどの重機が運転できます。
道路工事に欠かせない重機ですから、さまざまな現場で活躍できるでしょう。
保有している免許や資格によって必要な講習の内容、時間が変わってきます。
詳細は「車両系建設機械運転者」講習する教習所に案内が載っているので、確認してください。
資格を取得する
土木工事に関わる資格を取得するのも、キャリアアップに効果があります。
おすすめの資格は次の2つです。
土木施工管理技士 |
現場の主任技術者、管理技術者になるため必要です 実務経験が必要 |
舗装施工管理技術者 |
実務経験重視の資格で、保有者は技術力の高さが認められます |
どちらも受験するには実務経験が必要となるため、簡単に挑戦できる資格とはいえません。
その分、保有していると評価が上がる資格です。
求人情報でも、1級施工管理技士の資格保有で年収増額の例が多く見られます。
仕事の幅も広がり、やりがいも増えるでしょう。
まとめ
道路舗装工事は大変だと感じる場面もありますが、仕事内容を把握したうえで選べば、必ずしもきついばかりの仕事ではありません。
また、会社の雰囲気や体制によっても働きやすさが大きく違うため、就職、転職する際の会社選びも非常に大切です。
年収や手当の金額も大切ですが、社員に配慮してくれる会社かどうかもチェックしましょう。
福利厚生や休暇の取りやすさといった点に表れてきますので、会社による違いを比較してください。