お役立ちコラム
道路工事を安全に!道路工事の安全対策について事例と共に詳しく解説
2023年01月26日
道路工事を含め、工事を行う場合は安全対策を講じる必要があります。
道路工事は車通りを止めて作業を行う場合もありますが、通常は車や通行人が通る中、工事が行われます。
安全な作業のために、安全対策の徹底が必要です。
本記事では、道路工事で起こり得る労働災害や事故の例、道路工事とほかの工事に安全対策の違いについて紹介します。
道路工事にはどのような安全対策が必要か知りたい方は、ご覧ください。
道路工事において安全対策の必要性とは
道路工事は、ほとんどの場合で車や人通りがある中で作業しています。
建築工事やほかの工事と異なり、作業員の安全確保だけではなく、車や通行人の安全対策も必要であり、細心の注意が必要不可欠です。
道路工事を行う場所は一般道路ばかりではありません、山道・路地・高速道路など条件も異なるため、場所に合わせた安全対策を考えての実行が必要です。
これまで報告された事例をもとに、安全対策を講じていく必要があります。
道路工事で起こり得る事故
道路工事の最中に起こり得る事故について、高速道・一般道・通行人と作業車・作業員と作業車などの事例別に紹介していきます。
ヒヤリとした経験を持っている方もいるかと思いますが、事例を知ると、起こり得る事故を未然に防げます。
高速道で作業車と乗用車の接触事故
高速道路で気をつけたいのが、一般車と作業員の接触です。
車線規制を行っていても作業エリアに一般車が飛び込んでくる事故が絶えません。
NEXCO中日本管内では、物損・人身事故含めて2018年度の事故件数は以下の通りです。
● 物損事故…145件
● 作業員の負傷事故…3件
● 死亡事故…1件
参照:『くるくら ハイウェイ・トランスフォーマーが高速道路での安全な作業を確保』
一般道で作業員と乗用車の接触事故
一般道で道路工事を行う場合、作業員の安全確保が必要です。
作業箇所と通行箇所の距離を離す、交通整理員を置く、工事箇所を遠くからでもわかりやすくするなどの工夫します。
実際に起きた接触事故の一例
● 道路工事にともなう交通整理していた警備員が進行してきた乗用車に接触する
● 道路工事の現場に乗用車が突っ込み作業員に衝突する
一般道で作業車と通行人との接触事故
一般道では、交通誘導員や進入禁止の看板を建てて、通行人が道路工事の現場に誤って侵入しないように気をつけています。
しかし、誤って道路工事中の現場に侵入してしまったり、誘導中の作業車が通行人に気づかずに接触してしまったり、事故も後を絶ちません。
● 誘導員の適切な配置
● 誘導方法の確認
● 通行人や車両を検知する装置を配置する
などの対策を行う必要があります。
道路の種類や季節で安全対策は異なるの?
一般道と高速道路では速度規制が異なります。
高速道路では誘導員ではなく、誘導指示器や十分な距離を確保したうえで道路工事作業を行っています。
これは作業員や誘導員が事故にあわないための安全対策です。
夏場は暑さ対策が必要ですが、冬場は凍結などによるスリップ事故などの対策が必要です。
車線変更ができる車間距離が短いと、反動操作を誤り大事故につながるおそれもあります。
道路の種類や季節ごとの起こり得る事故を想定し、それぞれに必要な安全対策が求められます。
道路工事とほかの工事では安全対策に違いはあるの?
ビルや住宅の建築などの一般工事と道路工事で安全対策は異なるものなのでしょうか?
道路工事とほかの工事の安全対策に対する考え方や異なる点について解説します。
道路工事と一般工事の安全対策の違い
道路工事は一般工事と比べて乗用車や通行人に配慮をした安全対策が必要です。
それぞれの安全対策について比較しました。
|
道路工事 |
ほかの工事 |
通行人への安全対策 |
誘導員の配置 |
誘導員の配置 |
一般車両への安全対策 |
・一般車両の規制 ・交通整理 ・遠くからでも道路工事がわかるように掲示板などを立てる |
作業車が出入りの際に誘導 |
作業員の安全管理 |
・作業車を防護用に配置 ・安全管理の周知徹底 ・健康の確保 ・各種保護具の着用 |
・健康の確保 ・安全管理の周知徹底 ・各種保護義具の着用 |
安全対策を行う際に気をつけるポイント
道路工事には必ず安全対策が必要です。
安全対策はどのような点に気をつけるべきか紹介します。
● 過去の事故発生形態をチェックして対策を練る
● 交通誘導員を配置する
● 作業員に対して安全教育の徹底
● 誘導方法や合図の確認と徹底
● 悪天候時の視界不良への注意
これらの対策で、道路工事での事故を未然に防げます。
道路工事を依頼する際は実績豊富な工事業者に依頼する
道路工事は特殊な工事であり、安全対策はあらゆる状況や事故を想定して行う必要があります。
道路工事が必要な場合、道路工事に対しての実績が豊富な工事業者に依頼するのも、安全対策となるので、道路工事の専門業者に依頼しましょう。
工事業者のHPには作業実績を記載している場合が多いので、実績を確認して業者をみつけてください。
まとめ
道路工事で大切な安全対策について紹介しました。
道路工事は車や人が通行している中での作業がほとんどなので、事故につながる危険性が高くなります。
事故を起こさないためには、安全対策を講じる必要があり、とても大切です。
道路工事で起こり得る事故の事例を知り、どのような安全対策が必要か理解ができたはずです。
道路工事は安全対策も大切ですが、実績豊富な工事業者への依頼も安全対策につながります。